5月20日、墨東病院で新たに開始した「来院者発熱トリアージ」のことをお話します。
「来院者発熱トリアージ」では来院した全ての方に“検温MONITAROU(画像で検温できる
システム)”で発熱の有無を確認し、発熱症状がないかを確認しています。
発熱がある方の診察室は、感染症科外来で、完全個室となっている場所で診察をします。
また、患者待合室、診察室、スタッフ作業スペース、廊下、すべてが陰圧となっており、
感染症対策を行った特別なブースになっています。
「来院者発熱トリアージ」のブースでは、病棟業務と異なり、看護師が受付業務も行いながら
患者対応を行うため、不慣れなスタッフもいるなか不安と緊張でいっぱいでした。
初日は発熱外来受診者が一人!!一人しかいなかったのに課題はたくさんありました。
課題を一つ一つクリアし現在も診療を継続しています。
発熱があり受診することになった患者さんの中には、「コロナかもしれない。」と不安を抱え、
受診し、診療後は、「安心した、コロナじゃなくてよかった。」とホッとした表情になって
帰られる方もいました。また、「症状があるのに検査が受けられない」と訴える患者さんもいました。
医師の診療を受け、PCR検査が必要と判断された患者さんは
「やっと検査が受けられる」と安堵の表情がみられました。
また、コロナが流行し持病のことも心配だけど病院でコロナに感染したくないとの思いや、
とにかく病院に来ることが怖いと思われている患者さんも多くいたように思います。
「来院者発熱トリアージ」を開設した効果は、有熱、有症状者が適切にトリアージされ、
適切な環境で診療を受けることができるようになったことです。
患者さんは安心して墨東病院を受診することができるようになり、医療スタッフは安心して
働くことができるようになったのではないかと思います。
いつも感染症科医師をはじめ、感染症科病棟のスタッフ、他部門のスタッフなど多職種で
協力し合いこれからも頑張っていこうと思います。
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